【本展は、2020年度春季特別展(会期:2020年4月18日~6月14日)として開催を予定していたものの、緊急事態宣言の発出を受け中止した展覧会の一部出品作品の再検討・変更を行い開催するものです。】
西暦前5世紀頃、ブッダとなって仏教教団を誕生させたガウタマ・シッダールタ(釈尊)は、およそ45年をかけて、当時のインド社会、とくにガンジス川中流域を中心にその思想を広く説きました。釈尊の話を聞いて弟子となった人々は、バラモン、クシャトリア、名の知れた異教徒、資産家、理髪師、芸妓などその社会的立場や背景はさまざまです。のちに比丘・比丘尼、あるいは在家信者となった彼らの葛藤や活き活きとした姿は、仏教経典の中に物語となって伝えられました。
一方、仏弟子のすがたは、ガンダーラの仏伝浮彫、インドの石窟寺院の壁画をはじめ東南アジア、そして日本を含む東アジア諸国で描かれた仏伝図や彫刻、やがて単独でも表されることとなった羅漢像など仏教美術作品としても登場します。今回の展覧会では、“仏弟子”が、釈尊の生涯の物語に頻繁に登場し、釈尊を支え最も活躍した10人の直弟子(十大弟子)へと集約されたこと、そして釈尊の涅槃の時に「教えを護るためにおまえたちは滅してはいけない」と後を任された16人の高弟(十六羅漢)をはじめとする羅漢たちについて、また維摩居士に代表される在家信者などの姿を、インド・東南アジア・チベット・中国・朝鮮半島・日本で表された絵画や彫刻で紹介するとともに、仏教経典に基づき彼らの特徴的なエピソードやそれぞれの個性にも注目します。
2022年4月23日(土)~ 6月19日(日)
休館日:月曜日
10:00 ~ 17:00
※最終入館受付は16:30まで
※( )内は前売り・20名以上の団体料金
本展のチケット半券のご提示で2回目のご入館時、入館料金300円引き!
(他の割引との併用不可。ご本人・本展のみ)
【前売り券取り扱い】
2022年4月1日(金)~4月22日(金)
ローソンチケット(Lコード 54352)、チケットぴあ、セブンチケットほか主要プレイガイドで販売。
※事前申し込み必要(龍谷ミュージアムHP内「お申込みフォーム」から)・聴講無料・先着各150名・観覧券必要(観覧後の半券可)
学芸員による解説(会場:龍谷大学深草学舎)の後、京都市伏見区・石峰寺の羅漢像(伊藤若冲作)を拝観するプログラムです。展覧会と京都のお寺をさらに楽しみたい方にお勧め!
※事前申し込み必要(龍谷ミュージアムHP内「お申込みフォーム」から)・有料・先着20名・観覧券不要(参加費をお支払いの方に観覧券1枚をお渡しします)
①当日、会場(龍谷大学深草学舎)のイベント受付にてお支払い
②開催日以前に龍谷ミュージアム受付にてお支払い
12:40 ~ 13:00 | 龍谷大学深草学舎にて受付 ※場所の詳細は申込者の方に追ってご連絡します。 |
---|---|
13:00 ~ 13:45(45分) | 龍谷大学深草学舎にて担当学芸員による仏弟子に関する講義 |
13:45 ~ 14:05(20分) | 石峰寺へ徒歩で移動 |
14:05 ~ 14:20(15分) | 石峰寺・御住職による解説 |
14:20 ~ 15:30(70分) | 自由拝観 |
15:30頃 | 現地解散 |
ミュージアムの3階には、ミュージアムシアターを設置しています。
200インチのスクリーンで大迫力の映像をご覧ください。
中国・新疆ウイグル自治区にあるベゼクリク石窟寺院。本学が中心となって、この石窟寺院の中の第15号窟に描かれた仏教壁画のデジタル復元にNHKと共同で取り組んだ様子をご紹介します。
西本願寺・書院の障壁画にスポットをあて、復元模写された障壁画の美しさをご覧いただくとともに、肉眼では識別できなかった、描かれた当時の「虎之間」竹虎図を写真とCGによって紹介します。
釈尊を支え最も活躍した10人の直弟子(十大弟子)や、釈尊の涅槃の時に後を任された16人の高弟(十六羅漢)をはじめとする出家者、そして在家信者らそれぞれの個性や生活の一端に注目した展覧会の公式図録。
国宝2件、重要文化財14点を含むインドや中国、日本などに受け継がれた絵画や彫刻、仏教経典など、100件の作品解説だけではなく、十大弟子の個性やエピドートをまとめた「十大弟子の豆知識」も収録。
※2020年度に制作した内容です。2022年度のみ展示した作品は掲載していません。
通信販売も承ります。詳細はこちら
「別冊」には、2022年度の新たな出品作品の情報だけではなく、「涅槃図の中の衆生と『大般涅槃経』」、「羅漢に会える処~邪馬溪・羅漢寺」等のコラムや各論も掲載。
「図録」と「別冊」を合わせることにより、出品作品の情報が網羅され、展覧会をさらにお楽しみいただけます。
※2022年度の展覧会で新たに展示することになった作品情報と新たに書き下ろしたコラム等を掲載しています。
※2020年度に制作した図録に掲載済みの作品情報は掲載していません。
通信販売も承ります。詳細はこちら