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展示案内│平常展


仏教の思想と文化 インドから日本へ

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身近にありながら、実は知らないことも多い仏教。本展は、そのような仏教の思想と文化を「アジアの仏教」と「日本の仏教」に分けて、わかりやすく紹介します。開祖である釈尊の生涯やその前世の物語、シルクロードで栄えた仏教美術、そして日本で独自の発展を遂げた様々な思想を、仏像や仏画、経典といった多様な展示作品から体感してください。本展が、仏教が内包する豊かな世界とその奥深い思想に触れていただく機会となれば幸いです。

展示構成

《第1部 アジアの仏教》

インドで仏教が誕生し、アジア全域に広まる

  • 仏教誕生・・・釈尊(ガウタマ・ブッダ)の生涯とその教え
  • 仏教の広がり・・・インドから中央アジア、東南アジア、東アジアへ
  • 多様な仏教・・・出家修行者と在家信者が織りなす多様な仏教世界

第1部 特集展示
ジャータカ ―釈尊の前世の物語―

釈尊は、現在世で悟りを開いてブッダとなる以前に、何度も輪廻(りんね)転生(てんしょう)をして様々な「前世」を送りました。こうした釈尊の前世の物語は「本生話」あるいは「ジャータカ」と呼ばれ、説話として伝えられています。さらにその内容は彫刻や絵画でも表現されて、多くの人々に釈尊の前世における行いを具体的に伝える役割を果たしました。第1部の特集展示では、このジャータカを表した浮彫や壁画を紹介して、物語に託された仏教徒たちの釈尊への思いにふれていただければと思います。

《第2部 日本の仏教》

日本へ仏教が伝来し、日本社会に根付く

  • 仏教伝来・・・仏教伝来にかかわる史実と、伝承上の仏教伝来
  • 国家と仏教・・・国家政策としての仏教導入と貴族社会への浸透
  • 仏教文化の円熟と日本的展開・・・日本国内での仏教の歩みの上に新たに醸成され、幅広い階層に受け入れられていった仏教の諸相

第2部特集展示
・真宗の美術
・特別公開 木造 毘沙門天立像
 重要文化財 岐阜・岩滝山奉賛会
日本において仏教は、単に先進地からの外来宗教として学ばれるにとどまらず、日本の社会や人々の心情と深く結びついた自分たちの信仰として深められていきました。その行き着く先のひとつが、鎌倉時代の親鸞にはじまる浄土真宗だといえるでしょう。
第2部では、親鸞に至る日本仏教の大きな流れを辿るとともに、浄土真宗の教えを背景に表されてきた絵画や名号を紹介します。中でも今回は岐阜県内の真宗寺院に伝わる法宝物に注目します。
 あわせて、岐阜・岩滝山奉賛会に伝わる木造毘沙門天立像を特別公開いたします。

会期

2015年 1月9日(金)~ 3月1日(日)
休館日…月曜日(ただし1月12日(月・祝)は開館)

主な展示作品

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関連イベント

1. 学芸員トーク (第20回京都ミュージアムロード特別企画)京博連主催

申込不要。ご参加には平常展第3期の観覧券(すでにご覧になったかたはその半券)が必要です。
京都ミュージアムロードは,市民や観光客の皆様に,京都市内の博物館・美術館をより身近にふれ親しんでいただくために,毎年開催しているイベントです。記念すべき第20回目を迎える今回は,過去最多90の博物館・美術館が参加。龍谷ミュージアムでは、特別企画として学芸員5名が、オムニバス形式の展示解説をおこないます。インドから日本に至までの仏教の流れを、様々な角度から紹介します。  

・1月31日(土) 石川 知彦 副館長
「岐阜・信浄寺と安福寺の真宗絵画」
・2月7日(土) 松岡 久美子 学芸員
「新紹介資料 仏像雛形について」
・2月14日(土) 大島 幸代 学芸員
「毘沙門天の来た道」
・2月21日(土) 岩井 俊平 学芸員 
「アフガニスタンの本生図壁画」
・2月28日(土) 岩田 朋子 学芸員 
「インドの昔話―ジャータカをよむ―」

時間: 各回 14:00~14:45
場所: 龍谷ミュージアム1階101講義室

京都市内博物館施設連絡協議会(京博連)第20回京都ミュージアムロード

2. 第20回京都ミュージアムロード スタンプラリー 1/28(水)から開始

申込不要
龍谷ミュージアムが加盟する「京都市内博物館連絡協議会(京博連)が、毎年恒例で実施しているスタンプラリーです。龍谷ミュージアムもスタンプラリーのポイントのひとつになっています。京博連加盟の博物館等に設置されているスタンプを3つ集めて応募すると,抽選で参加施設提供の素敵なミュージアムグッズ(全69種類,602品)や,博物館ガイドブック『京都ミュージアム探訪」(50名様分)が当たるプレゼント企画です。(平常展スタンプラリー、京都・大学ミュージアム連携スタンプラリーとはスタンプが異なります。ご注意ください。)

※パンフレット(スタンプラリー台紙)の配架場所・配架時期
パンフレットは、2015年1月中旬頃から,会場となる全参加館(京都市内の博物館・美術館90施設)のほか,京都市役所案内所、区役所・支所。京都市の図書館、京都総合観光案内所(京(きょう)なび)などで配布予定です。

3. 館長トーク

申込不要。ご参加には平常展第3期の観覧券(すでにご覧になったかたはその半券)が必要です。
アジア各地でさまざまに展開した仏教には、現代社会の病巣を照らし出す光があります。展示されている文化遺産を通して、私たちは今いかに生きるべきかを考えたいと思います。
龍谷ミュージアム館長入澤崇による熱きメッセージ。

・1月22日(木)「王さまたちが求めた仏教世界」
・2月12日(木)「死者たちがいる仏教世界」
・2月19日(木)「龍谷ミュージアムの挑戦」

入澤 崇 龍谷ミュージアム館長・龍谷大学文学部教授
時間: 各回 13:30~14:30
場所: 龍谷ミュージアム1階101講義室

4. 平常展スタンプラリー

申込不要
平常展第1期・第2期・第3期の3つのスタンプを集めると、龍谷ミュージアム記念品をプレゼントします。第1期~第3期までのすべてのスタンプを揃えて、必要事項をご記入の上、地下1階受付にご提出ください。(スタンプは、おひとりで1回、ご本人様に限ります)
プレゼントの内容は、「お楽しみ」です。

5. 平常展ポスターコンテスト参加作品パネル展

申込不要
龍谷ミュージアムでは、龍谷大学の学生がミュージアムに対して親しみを感じるとともに、学生の皆さんが持つスキルを発揮し、ミュージアムの事業に積極的に参画してもらうことを目的として、昨年度に引き続き今年度もポスターコンテストを行いました。このコンテストは、「インドにおける仏教の誕生からアジア各地への広がり、そして日本における仏教の浸透などの様相をわかりやすく紹介する」という平常展のコンセプトをポスターとして表現するものです。
最優秀作品は2015年1月9日(金)から3月1日(日)まで開催する平常展(第3期)のポスターとチラシのデザインとして使用し、ミュージアムの広報活動に利用しています。最優秀作品他、ポスターコンテストの全応募作品を、龍谷ミュージアム地下1階エントランスにてパネル展として展示します。龍谷大学生の「龍谷ミュージアム愛」に触れていただければと存じます。

6. 京都・大学ミュージアム連携スタンプラリー

申込不要
「京都・大学ニュージアム連携」主催のスタンプラリーです。
“今年も大学ミュージアムへ京都の大学ミュージアムを回って知と美と素敵な景品を手にしよう!”
「京都・大学ミュージアム連携」では、今年も京都市内外の13大学14ミュージアムによるスタンプラリーを実施しています。各ミュージアムで展覧会を見学してスタンプを集めると、抽選で素敵なミュージアムグッズがあたります。スタンプが集まったら、住所・氏名・電話番号・応募コースを記入して、台紙を各ミュージアムの回収箱へ入れてください(郵送不可)。
※一枚の台紙で応募できる賞は1つに限ります。

京都・大学ミュージアム連携



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