九條武子は本願寺(西本願寺)第21世明如宗主(大谷光尊師)の次女として明治20年(1887)に生まれ、やがて男爵・九條良致と結婚しました。その間、真宗婦人会(現・仏教婦人会総連盟)の総裁代理・本部長となり、真宗婦人会の近代化に対して重責を担いました。さらに義姉・大谷籌子の意志を継ぎ、京都女子高等専門学校(現・京都女子大学)の設立に尽力した一方、絵画・華道・和歌などの諸芸にも優れていました。
大正12年(1923)9月、九條武子は東京・築地別院(現・築地本願寺)で関東大震災に見舞われました。自身が被災しながらも、慰問品の分配や着物の縫い直し、また託児所での子供たちのお世話など、救援・慈善活動を積極的に展開しました。しかし、昭和3年(1928)2月7日、42歳という若さで還浄しました。仏教婦人会総連盟では、この日を「如月忌」と称して、毎年その遺徳を偲んでいます。
平成29年(2017)は、九條武子没後90年にあたります。この展示を通して、九條武子を偲ぶ機縁となり、記憶と記録をさらに掘り起こし、後世に伝えていければ幸いです。
※平常展「仏教の思想と文化」(第2期)の特集展示として同時開催
インドで誕生した仏教が、大陸に広がり、日本に伝来するまでの歩みを「アジアの仏教」「日本の仏教」に分けて展示します。
2017年は九條武子没後90年にあたります。西本願寺第21世明如宗主の次女として生まれ、京都女子高等専門学校(現・京都女子大学)の設立や慈善活動を積極的に行いました。この展示を通して、九條武子の生涯を紹介します。
2017年1月9日(月・祝)~ 2月19日(日)
休館日:1月17日(火)・23日(月)・30日(月)、2月13日(月)
10:00 ~ 17:00
※入館は16:30まで
平常展 入館料
○一般
○シニア・大学生
○高校生
500(400)円
400(300)円
300(200)円
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳等の交付を受けている方
およびその介護者1名は無料
※特集展示は、平常展入館料に含まれています。
龍谷大学 龍谷ミュージアム、京都新聞
仏教婦人会総連盟、学校法人京都女子学園、社会福祉法人あそか会
浄土真宗本願寺派、本山 本願寺
【問い合わせ先】 龍谷大学大宮学舎 中西直樹研究室 直通 (075)343-3408
展覧会の見どころを学芸員が解説します。
※参加には観覧券(既にご覧になった方は、その半券)が必要です。
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