二楽荘は、神戸・六甲山の山麗に、明治42(1909)年西本願寺第22世宗主・大谷光瑞師が建てた別邸です。六甲山麓にひときわ目立った二楽荘は、建築家・建築史家である伊東忠太も「本邦無二の珍建築」と評した建物で、日本初と言われるケーブルカーも軌道していました。
二楽荘では、武庫仏教中学や私設の気象観測所が設けられ、マスクメロンの栽培も行われていました。さらに、インド・中央アジア等への仏蹟調査(大谷探検隊)の資料は、隊員たちの手で整理・研究され、公開もされていました。まさに二楽荘は、博物館機能を兼ね備えた総合学術研究センターでした。しかし、昭和7(1932)年惜しくも焼失に至りました。
今回の特別展は、大谷探検隊の隊員たちの諸活動にスポットをあて、近年発見された多くの資料から、二楽荘の全貌を明らかにします。
(1) 大谷探検隊とその隊員たち
(2) 須磨月見山別邸から六甲二楽荘へ
(3) 二楽荘の建築
(4) 二楽荘における事業
(5) 二楽荘の閉鎖、そして焼失
(6) 大谷光瑞師の将来展望
2014年10月4日(土)~11月30日(日)
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館、11月25日(火)は開館)
午前10時~午後5時
※最終入館受付は4時30分まで
○一般 1,000(800)円
○高校・大学生 700(500)円
○小・中学生 300(200)円
※( )内は前売り、20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳等の交付を受けている方
およびその介護者1名は無料
前売り券は、ローソンチケット(Lコード:59438)、CNプレイガイド、主要なコンビニエンスストア(ファミリーマート、セブンイレブン、サークルKサンクス、ミニストップ)などで、8月12日(火)~10月3日(金)に販売。
野営する大谷探検隊
(ガラス乾板より 龍谷大学蔵)
二楽荘本館(『二楽荘写真帖』より 個人蔵)
二楽荘全景(『二楽荘写真帖』より 個人蔵)
二楽荘本館アラビア室(『建築工芸叢誌』より)
二楽荘平面図(本願寺史料研究所保管)
二楽荘で編集された『二楽叢書』(龍谷大学蔵)
①10月12日(日)「大谷光瑞 その人と思想」
上山大峻(元龍谷大学学長)
②11月2日(日)「大谷光瑞と大谷探検隊 大谷記念館の試み」
掬月誓成(大谷記念館副館長)
③11月9日(日)「未完の大谷探検隊」
入澤崇(龍谷ミュージアム館長)
④11月23日(日)「展示回想 列品解説とともに」
和田秀寿(龍谷ミュージアム学芸員)
※記念講演会の会場は龍谷大学大宮学舎 午後1時30分~3時
⑤10月26日(日)「よみがえる本邦無二の珍建築 二楽荘の全貌」
片山章雄(東海大学文学部教授)岡田至弘(龍谷大学理工学部教授)
入澤崇(龍谷ミュージアム館長)和田秀寿(龍谷ミュージアム学芸員)
※記念シンポジウムの会場は龍谷大学大宮学舎 午後2時30分~4時
《記念講演会・記念シンポジウムへのお申込み方法》
事前申し込みが必要です。 定員200名
往復はがき・ファックス・メール・ミュージアム受付での直接申し込み、
のいずれかでお申し込みください。
①希望する日と講演・シンポジウムタイトル名
②お名前(ふりがな)
③郵便番号、ご住所
④電話番号
をご明記の上、お申し込みください。
※ご参加には、本特別展(「二楽荘展」)の観覧券(すでにご覧になった方はその半券)が必要です。
観覧券は当日講演会・シンポジウム会場受付でもご購入いただけます。
申込先
〒600-8399 京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
龍谷ミュージアム「二楽荘と大谷探検隊-シルロード研究の原点と隊員たちの思い-」記念講演会係
FAX番号 075-351-2577 E-mail muse@ad.ryukoku.ac.jp
※FAXでお申し込みの場合は、送信FAX番号宛に回答を返信いたします。
※メールでお申し込みの場合は、送信アドレス宛に回答を返信いたします。
(当日の観覧券が必要です)
10月の毎水曜日と10月5日(日)、11月の毎土曜日 いずれも午後1時30分~
龍谷ミュージアム1階101講義室
秋季特別展「二楽荘と大谷探検隊」の展示解説・観覧と特別プログラムを組み合わせたイベントのご案内
11月3日(月・祝)
「六甲山麓から二楽荘跡地を望み、須磨離宮公園(月見山別邸跡地)を巡る」
ミュージアムで学芸員による展示解説を受けた後、展示を自由にご観覧いただきます。
午後はバスで移動し、甲南大学岡本キャンパスから二楽荘の跡地を望み、その後、月見のよい景勝地で大谷光瑞が静養地として過ごした月見山別邸があった須磨離宮公園を巡ります。
開催日 2014(平成26)年11月3日(月・祝)10:00集合~17:15解散<定員:40名>事前申込要
参加費 本特別展の観覧券(すでにご覧になった方はその半券)と700円(須磨離宮公園入園料・保険代(※)(税込))
集 合 龍谷大学 龍谷ミュージアム 1階101講義室(受付:9:30~)
解 散 JR三ノ宮駅、 JR京都駅八条口 17:15頃(予定)
行 程 10:00学芸員による展示解説(20分) → 10:20展示室自由観覧(※) →
11:55ミュージアム前再集合・出発 → 13:20甲南大学:二楽荘跡地を望む(25分) →
14:30須磨離宮公園(月見山別邸跡地)(35分) → 15:40JR三ノ宮駅 → 17:15JR京都駅八条口到着・解散(予定)
※解散時間は、交通事情により遅れることもあります。
※保険の対象は自宅から帰宅までです。見学会中の急激かつ偶然な外来の事故によりケガをした場合、
死亡・後遺障害・入院・通院に対して保険金をお支払いするものです。
※10:20~11:55の間に展示を自由観覧いただくとともに、各自で昼食をお済ませください。
11月12日(水)
「龍谷ミュージアム観覧と西本願寺 書院・飛雲閣拝観」
ミュージアムで学芸員による展示解説を受けた後、展示を自由にご観覧いただきます。
その後、ミュージアムの正面・西本願寺の国宝である書院と飛雲閣を学芸員の解説付きで拝観いただきます。書院は、御影堂の南西に位置する、近代書院造りを代表する建築の一つです。入母屋造妻入り、本瓦葺きで、南側の対面所と北側に白書院があります。飛雲閣は、金閣、銀閣とともに京都三名閣のひとつで、三層からなる楼閣です。どちらも、普段はなかなか拝観することのできない建物です。ぜひ、龍谷ミュージアム観覧とともに、西本願寺の建築美をご堪能ください。
開催日 11月12日(水)10:20集合~14:30解散<定員:30名>事前申込要
参加費 本特別展の観覧券(すでにご覧になった方はその半券)と200円(資料代(税込))
集 合 龍谷大学 龍谷ミュージアム 1階101講義室(受付:10:00~)
解 散 西本願寺 御影堂前(現地解散) (京都市下京区堀川七条上る)
行 程 10:20学芸員による展示解説 (30分) → 10:50展示室自由観覧(※) →
12:50ミュージアム前再集合 → (徒歩移動) → 13:00西本願寺 龍虎殿 →
13:00書院・飛雲閣拝観(90分) → 14:30西本願寺 御影堂前・解散 (予定)
(※)10:50~12:50の間に展示を自由観覧いただくとともに、各自で昼食をお済ませください。
11月19日(水)
「龍谷ミュージアム観覧と西本願寺 伝道院見学会」
ミュージアムで学芸員による展示解説を受けた後、展示を自由にご観覧いただきます。
その後、ミュージアムが位置する門前町のランドマークである西本願寺の伝道院を学芸員の解説付きで見学いただきます。伝道院は、もともと真宗信徒生命保険株式会社の社屋として、明治45年に東京の築地本願寺や平安神宮などを設計した東京帝国大学教授伊東忠太の設計により建築されました。塔屋の形態や柵柱の石造怪獣(翼を持つ象や獅子など,空想上の動物・怪獣の像)などが特徴的な伊東忠太の初期代表作です。現在は教学研究の場所として利用されており、一般公開はしていない建物です。今年、重要文化財に指定されました。この機会にぜひ、二楽荘を「本邦無二の珍建築」と評した、伊東忠太設計の建物をご覧ください。
開催日 11月19日(水)10:20集合~14:00解散<定員:30名>事前申込要
参加費 本特別展の観覧券(すでにご覧になった方はその半券)と200円(資料代(税込))
集 合 龍谷大学 龍谷ミュージアム 1階101講義室(受付:10:00~)
解 散 西本願寺 伝道院前(現地解散) (京都市下京区油小路正面)
行 程 10:20学芸員による展示解説 (30分) → 10:50展示室自由観覧 (※) →
12:50ミュージアム前再集合 → (徒歩移動) → 13:00西本願寺 伝道院 →
13:00伝道院内部見学(60分) → 14:00西本願寺 伝道院前解散(予定)
(※)10:50~12:50の間に展示を自由観覧いただくとともに、各自で昼食をお済ませください。
《現地見学会へのお申込み方法》
事前申し込みが必要
往復はがき・ファックス・メール・ミュージアム受付での直接申し込み、のいずれかでお申し込みください。
① ご希望の見学会の日にちと見学会番号
②お名前(ふりがな)
③郵便番号、ご住所
④電話番号(FAXでお申し込みのかたはFAX番号)
をご明記の上、お申し込みください。
※ご参加には、本特別展(「二楽荘展」)の観覧券(すでにご覧になった方はその半券)と実費が必要です。
観覧券は当日ミュージアム受付でもご購入いただけます。
申込先
〒600-8399 京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
龍谷ミュージアム「現地見学会」係まで
FAX番号 075-351-2577 E-mail muse@ad.ryukoku.ac.jp
※FAXでお申し込みの場合は、送信FAX番号宛に回答を返信いたします。
※メールでお申し込みの場合は、送信アドレス宛に回答を返信いたします。
※ご記入いただきました個人情報は、このイベントにかかわる連絡、管理にのみ使用します。
本展覧会に先立ちパネル展を開催します。
パネル展では、古写真40点により、100年以上前に立てられた二楽荘の様子を紹介します。
① 二楽荘写真パネル展「よみがえる本邦無二の珍建築-二楽荘の全貌-」
2014年8月9日(土)~9月7日(日)午前9時~午後5時
本願寺神戸別院 1階ピロティ-
入場無料 申込不要
② 本願寺神戸別院主催 講座「わが国シルクロード学は神戸で始まった-二楽荘と大谷探検隊-」
2014年9月6日(土)午後1時30分~3時
入澤崇(龍谷ミュージアム館長)
本願寺神戸別院 3階
入場無料 申込不要
※本願寺神戸別院へは神戸高速鉄道 神戸高速線「花隈」駅から徒歩1分
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