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展示案内│十二月展

十二月展

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 龍谷大学文学部では「博物館学芸員課程」の一環として「十二月展」という展覧会を毎年開催しています。文学部生が展示企画・運営を経験することにより「学芸員」の実務の一端を理解し、授業等を通して学んできた知識、技術を実践することが目的です。
 2017年度で38回目を迎える今回のテーマは、「巡 MEGURU ~西国三十三所の歴史と文化~」です。西国巡礼とは観音信仰のひとつの形として広く庶民の間にまで広まった霊場巡りで、そこには日本の仏教が庶民化していく過程と文化が多く認められます。本展では、巡礼する「旅人」に着目して、西国三十三所の歴史と文化を紹介し、その魅力を伝えたいと考えています。また、2018年は「徳道上人」がこの巡礼を開創して1,300年という節目の年を迎えます。この節目の年を目前に控え、今日まで続いている巡礼について改めて考える機会になれば幸いです。

展示構成

第1章:西国三十三所へのごあんない
西国巡礼は観音信仰のひとつの形態です。まず、観音菩薩とは何かを明らかにし、西国三十三所が庶民に広まっていく以前の歴史に着目します。そして開祖といわれる「徳道上人」、中興の祖といわれる「花山法皇」を中心に取り上げ、巡礼の縁起について紹介していきます。

第2章:巡礼の広がり
ここでは西国巡礼の広がりについて紹介します。江戸時代には庶民の間にも観音信仰が浸透し、多くの人々が巡礼を行いました。また、数多くの巡礼案内記や参拝地図などが出版され、巡礼はこの時代最も盛行しました。当時の巡礼の姿を感じていただければ幸いです。

第3章:巡礼寺院の紹介
西国三十三所寺院の信仰と文化について紹介します。西国巡礼成立以降、観音信仰をもつ寺院はこれまで独自に発展を遂げてきました。ここでは、人々の信仰や文化に大きな影響を与えた数多くの寺院の中からいくつか取り上げ、寺院ごとの特色、御詠歌や縁起、開基となった人物、霊験等を取り上げます。

第4章:西国三十三所の今とこれから
ここでは西国三十三所巡礼を「近代」「現代」「これから」の3つの観点から紹介します。文献資料の他に、明治期の新聞や絵葉書、巡礼インタビュー、食レポ等を展示します。第3章までと時代が大きく変化しますので、巡礼の在り方の違いを楽しんでいただきたいです。

会期

2017年11月29日(水) ~ 12月2日(土)

開館時間

10:00 ~ 17:00
※12月2日(土)のみ午後4時30分まで
※最終入館受付は閉館30分前まで

ベゼクリク石窟大回廊復元展示

入館料

無料
主催
龍谷大学文学部博物館実習室
後援
龍谷大学、西国三十三所札所会

主な展示作品  

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  • 「長命寺参詣曼荼羅」長命寺
    「長命寺参詣曼荼羅」 長命寺
  • 「徳道上人像」法起院
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  • 「西国三十三所絵はがき 六角堂」龍谷大学博物館実習室
    「西国三十三所絵はがき 六角堂」
    龍谷大学博物館実習室
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